医療法人社団 啓風会 芝パークタワーデンタルクリニック インプラントオフィス併設(予約制)

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インプラント

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歯の大切さ

歯の役割

歯の最も重要な役割は言うまでもなく「噛む」ことです。
しかし、噛むこと以外にも歯には「顔の表情を決定する」という重要な役割もあります。

表情、喜びの表現、自然の笑顔に歯は大切な役割を果たしています。歯は会話を交わすためにも、美しい表情にも不可欠な要素なのです。歯はその人のライフスタイルやライフクオリティーに大きく影響しているのです。

歯を失うという事

年齢を重ねるにつれ、虫歯や歯肉の病気、あるいは事故などで歯を失うトラブルに見舞われることがあります。永久歯は一度失うと、二度と生え変わってきません。そのため今までは「入れ歯」などを用いるしか補う方法はありませんでした。

しかし、「入れ歯」だと固いものが噛めない、発音がおかしい、また長く使用している間に合わなくなってガタついてきたりする場合があります。このように、歯を失ってお悩みの方に新しい治療法、「インプラント治療」をご紹介いたします。

インプラントとは

インプラントとは、失ってしまった天然歯の替わりに、人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。従来の入れ歯とは違って、健康な歯を削る必要もなく、固定性であるためガタついたりせず、自分の歯と同じように“食べる・話す”ことが出来るようになります。

インプラント治療は、歯を1本失った場合はもちろん、数本失った場合や全ての歯を失った場合でも治療が可能です。



 

インプラント治療について

インプラント治療の順序など基本的な知識をお伝えします。
 

インプラント治療の流れを知ろう

インプラント治療を希望される場合、まずは医院にて担当医と問診、カウンセリング、口腔内の検査を実施します。併せてレントゲン撮影、場合によってはCT撮影をしたうえで、結果を分析しつつ診断を致します。
また歯周病検査にて加療必要な歯周病の所見があれば治療を行ない、また重度の虫歯があればこの段階で治療します。歯石除去なども行ない口内環境が良好な状態になってから、インプラント治療を始めます。
 
インプラント治療は「1次手術」、「2次手術」、「上部構造作製」という段階で進行していきます。

「1次手術」は顎の骨へチタン製の「インプラント体(人工歯根)」を埋め込む手術です。術野へ局部麻酔を施し、痛みを感じない状態にて行います。
粘膜の切開、剥離、骨へのホール形成、「インプラント体」埋入、創部を縫合し「インプラント体」を粘膜下に埋入します。手術時間は部位、埋入本数、増骨の有無など症例によりケースバイケースですが概ね20分~60分ぐらいです。

「2次手術」は「1次手術」で埋入されたインプラント体へ「アバットメント(土台)」を取り付ける処置です。
麻酔を施し「インプラント体」直上の粘膜を切離し症例により適した「アバットメント」を取り付けます。縫合する場合と無縫合の場合があります。手術時間は10分~30分ぐらいです。

「上部構造作製」は型を採り、人工の歯を作る工程です。麻酔は必要ありません。製作期間の後上部構造を装着することでインプラント治療完了となります。
 
「1次手術」と「2次手術」の間は上顎で5~6ヶ月、下顎で2~3ヶ月の待機期間が必要になります。
「2次手術」と「上部構造作製」の間は上下顎ともに2週間~1ヶ月の待機期間が必要になります。
 
大まかな流れを簡単に解説しましたが、症例にもよりますが上顎で約7ヶ月、下顎で約4ヶ月の期間が必要になります。

 

インプラント治療は「手術」が必要であるということ

「インプラント」治療は外科手術が必要となりますので、全身状態、病歴、常用内服薬などについて、担当医の問診のうえで治療の可否、時期を診査させていただきます。
 
手術となると気になるのは「痛みはどのくらいあるのか?」という点ではないでしょうか。インプラント手術は、局所麻酔を施したうえで実施しますので手術中に痛みを感じることは全くありません。
しかし全身麻酔ではありませんので意識は覚醒した状態です。そのため手術中に極度に不安を感じたり、あるいはパニックになってしまったりする方もいらっしゃいます。

そのような方には笑気ガスを用いた「笑気鎮静法」という鎮静法を用いる場合もあります。この手法なら全身麻酔よりも身体への負担は少なく、意識が鎮められ落ち着いた状態で極度な不安を感じないままに手術を受けられます。不安を感じやすい人などは担当医に相談してください。

 

「顎骨」がなぜ重要なのか

必要な骨の幅や厚みが不足しているために、そのままの状態ではインプラント治療ができないこともあります。
具体例としては長い間義歯を装着していた影響のために顎骨が痩せてしまっていたり、抜歯後に長期間放置したことにより顎骨の吸収が過度であったりしたり、また腫瘍など病気が原因で顎骨の一部を失ってしまった方などです。

こういった状況では増骨材を用いた骨造成法など、さまざまな手法で足りない骨を補う必要があります。インプラント手術はチタンを骨に埋め込むことが必要ですので、まずは埋め込むための顎骨の状態が重要になります。
 
 

インプラントの構造


「インプラントという言葉はよく聞くけれど実際には詳しく知らない」という方にその構造などをご説明します。

 

インプラントは歯だけではない

インプラントと聞くと多くの方は「人工歯」、「差し歯」を想像されると思いますが、実はインプラントとは見える部分の歯の治療だけを意味するものではなく、体内(顎の骨)に埋め込まれる医療材料(歯根部分)とそれに接続された人工歯の総体になります。
「インプラント」は、正確には人工歯根(「デンタル・インプラント」)と呼ばれます。インプラント治療に用いられる金属は、ほとんどが純チタン製のものです。チタンの特徴として物性が安定で腐食しない、高い強度という点が挙げられます。

人体との相性もよく、歯科治療以外では骨折の修復のためのプレート、固定用のスクリュー、また人工膝・股関節などさまざまな形で応用されています。


 

人工歯を直接入れているわけではない

インプラントは人工歯を直接、顎骨に入れていると思っている方も多いようです。しかし実際はインプラントの下部構造となるチタン製の人工歯根を顎骨に埋入し、そこに上部構造として人工歯を接続する、というイメージのほうが正しいでしょう。

 

インプラントは三段構造

まずは「インプラント体」と呼ばれるパーツを骨の中に埋めることからスタートします。
最終的にインプラント体と人工歯を接続しますが、この2つを接続する中間部品は「アバットメント」と呼ばれています。インプラント体とアバットメントはスクリュー(ネジ)で接続され、この上に人工歯を取り付けると完成となります。

アバットメントを用いずに、人工歯をインプラント体に直接接合するものもあります。セメントを使用して人工歯をつけることもありますし、スクリューを用いて人工歯をアバットメントまたはインプラント体にダイレクトに取りつけることもあります。
なおセメントもしくはスクリューを使って人工歯を取りつけた場合は、自分自身で人工歯を外すことはありません。メンテナンスは天然歯と同じような取り扱いになります。

また「インプラント・オーバーデンチャー」と呼ばれる治療法では、インプラント体の上に可撤装置を取り付け、上部構造の義歯(入れ歯)の内面にも装置をつけることで義歯を安定させることができます。さまざまなパターンがありますので歯科医院にて相談してみるといいでしょう。

 

インプラント治療のメリット

インプラント治療のメリットについてご紹介します。

 

歯にまつわるストレスからの開放

歯周病や虫歯などで残念ながら歯を失った場合どんな治療法があるでしょうか?
多くの方は「入れ歯」か「ブリッジ」を選択されると思います。
入れ歯は取り外しをする人工歯です。製作が簡単で、また経済面でのメリットもあるため多くの方に選択されます。
しかし、口腔内での慣れにくい過大な異物感や、噛み心地の悪さ、メンテナンスの面倒さ、部分入れ歯の場合は入れ歯特有の金属部分が目立つという審美性に劣るというデメリットがあります。
 
ブリッジはその名の通り、失った歯の両隣の健康な歯に連結した人工歯冠をかぶせて失った歯の箇所を補う治療法です。
入れ歯と違って歯に直接セメントで合着しますので、取り外しをしてメンテナンスする必要がありません。異物感もなく、噛み心地も天然歯と変わり無いことがメリットになります。
欠点としては人工歯冠をかぶせるために、支えになる両隣の歯を削る必要があるという点が挙げられます。
欠損歯の本数、部位にもよりますが、保険治療が適用され、入れ歯に次ぐ経済性がありますが、金属の歯冠が審美性に劣るというデメリットもあります。また支えになる歯への過大な負荷もマイナス要素になります。
 
このように失った歯をカバーしようとする場合に従来の入れ歯、ブリッジではメリットとともにさまざまなデメリットがありますが、「インプラント治療」はこれらのマイナス面を補う治療法と言えます。
インプラントであれば、異物感無く天然歯のようにしっかりと噛むことができますし、隣の歯を削る必要がありません。メンテナンスも天然歯と同じです。


 

声や笑顔に影響アリ? 意外なメリットとは

またインプラントのメリットとしては「仕上がりの美しさ」という点も重要なポイントです。入れ歯やブリッジはどうしても金属部分が目立ってしまいます。とくに部分入れ歯は、見た瞬間それとわかってしまうので嫌がられる方も多いようです。

その点インプラントであれば、上部構造の人工歯冠は歯と同じ色のセラミックで作製しますので審美性は非常に高く、術後に見た目を気にされるデメリットはありません。
知人と会っておしゃべりを楽しんでいても、金属部分が見えないように口元を隠そうとしたり、自然な笑顔ができなかったりするのは残念ですよね。歯を隠そうとして話すとどうしてもモゴモゴと聞こえにくい声になりがちです。大きな口を開けて話をすると声質も変わり、より聞こえやすくなります。
「歯の金属を見せたくない」とネガティブになってしまうのであれば、精神衛生にもインプラントはいい影響を与えるといえるのではないでしょうか。


 

長く使えるインプラント

またインプラントは耐久年数でもメリットがあります。インプラントは、一般的に10年経過後の平均残存率は90%以上、といわれています。入れ歯は平均で5年、ブリッジは8年から9年といわれているので、その差は大きいのではないでしょうか。
さまざまな治療法を考慮したうえでもインプラントはメリットが大きい治療法といえるでしょう。

 
 

インプラントのデメリット

インプラントのデメリットをご紹介します。

 

インプラントのデメリットとは

インプラント治療は、顎骨にインプラントを埋めるための外科手術が必要になります。
麻酔によって痛みを感じることなく治療を受けることができますが、ブリッジや入れ歯に比べて体への負担は小さいとは言えません。重度の全身疾患を持っている方は治療を避けるべきで、決して「お手軽な簡単な治療」ではありません。
入れ歯やブリッジの治療と比較した場合、治療期間が長くなります。口の中の状態、治療する箇所の状態などによっても異なりますが、一般的には4~7ヶ月程度かかります。インプラントが骨と強く結合するまでにある程度の待機期間を要するために全体の治療期間が長くなってしまうのです。
インプラント本体が虫歯になることはありません。しかし、インプラントを取り巻く歯周組織が健康なまま維持できるかといえばケース・バイ・ケースです。
歯周病のような病気「インプラント周囲炎」にかかる場合もあり、適切なメンテナンスとチェックが必要になります。治療後も定期的なケアのため、医院にてチェックを行なう必要があるのです。


 

やっぱり気になるお金の話

多くの方が気になるのはやはり「料金が高額なのではないか」という点ではないでしょうか。入れ歯やブリッジは保険が適用されますが、インプラント治療は基本的には保険適応外の自費診療となります。
そのため手術費も含めると費用は大きく、入れ歯やブリッジと比較すればお金はかかるという点は否めないかもしれません。具体的には全体で1本あたり30~35万円程度かかります。支払方法によって、一度の負担を軽減することは可能ですので、治療を行なう前に相談してください。

 

後悔しないインプラントのために必要なこと

決して安価な治療ではありませんし後悔しないよう気をつけたいものです。そのためには、まずは「無料カウンセリングを受ける」ことも大切といえるでしょう。複数の医院と相談し、自分が納得できるまで説明を受け、「この医院なら任せられる」という医院を探しましょう。メンテナンスを含めて長いお付き合いになる治療ですので、自分と相性がいいと思える医院を探すことが重要です。
 
治療を受けられる際は歯科医師とよく相談する事をお勧め致します。当院では随時インプラント治療の相談を承っておりますので気軽にお電話下さい。

 

OUR CLINIC IMPLANT 当院のインプラント

患者様の症状に合わせたインプラントを

当院では3種類のインプラントを使っております。 症例によってインプラントを使いわける事で、治療の幅が広がります。 また、骨が無かったり、少なかった場合でも骨移植という高度な技術を用いて例えば「骨が少なくてインプラントが出来ないと診断された」などの患者様にも対応しております。 より審美性を求められる方にはノーベルバイオケア社のブローネマルクインプラントリプレイスインプラントをお勧めしております。

より審美性を求める方には…

世界で最初に開発され、そのノウハウから審美性が高く、世界標準として多くの国で使用されているブローネマルクインプラントがあります。

ブローネマルクインプラント

骨の状態が悪い方には…

骨が軟らかい方や、骨を大きく失った方には、HAがコーティングされたカルチテックインプラントがあります。 骨造成術を行うことなく、すぐに埋入できます。

カルチテックインプラント

手術が不安な方には…

日本の会社で開発された、日本人向けのインプラントがプラトンインプラントです。シンプルで、精密、さらに治療が簡単で安全です。

プラトンインプラント

骨が無い方、少ない方には…(骨造成術)

骨が無かったり、少なかったりでインプラントが埋入出来ないと診断された方にもインプラントを埋入出来るように骨増法を行っております。

サイナスリフト・ソケットリフト・GBR

インプラントの手術法

 

インプラントの手術についてご説明します。

 

インプラント手術は痛い?

「手術」と聞くと不安に思われる方も多いのではないでしょうか。痛みはどのくらいあるのか、自分は痛みに弱いが大丈夫だろうか、と心配な方もいらっしゃるかもしれません。


しかし、ご安心ください。施術前に充分な麻酔処置を行いますので術中、術直後にお痛みを感じることは全くありません。
 
 

手術、手術後

まずは局所麻酔を施します。局部麻酔ですので全身麻酔のように意識を失うものではありません。術野と口腔内の消毒の後、衛生状態、麻酔の効果を確認して手術を始めます。


歯肉を切開、剥離し、顎の骨にドリルを用いてインプラント・ホールを形成します。インプラント体を埋入、必要に応じて増骨処置を施し、確認、消毒の後に歯肉を縫合します。
埋入本数、増骨処置の有無など症例によっての違いがありますが、所要時間はトータルで20~40分ぐらいです。
他の歯科治療と比べても決して時間の掛かる治療ということはありません。
事前の診査、診断により、また規格化された術式により処置予見性の高い治療といえます。

麻酔は1~2時間で効果が減弱してきますが、術直後、まだ麻酔が効いている間に院内にて消炎鎮痛薬(痛み止め)を内服していただくことで、4~5時間まで鎮痛効果が持続します。
その後も帰宅後、就寝まで4~5時間おきに痛み止めを内服いただくことで、翌日以降にはお痛みはかなり落ち着いた状態になります。


通常は抗生剤(化膿止め)を1週間内服していただきます。また、うがい薬による食後の含嗽をしていただきます。痛み止めは手術翌日以降は必要に応じて内服していただきますが、ほとんどの症例で2~3日までの服用でお痛みは落ち着きます。
 
 

手術後の注意点

手術後当日は飲酒や激しい運動、入浴を控えていただきます。
血行の促進により手術箇所から再出血することがあるからです。適度に安静にし、温めのシャワーで済ませましょう。また、過度のうがいも出血の原因になりますので控えてください。

なお、喫煙は血行が悪くなり骨とインプラントの結合によくない影響を及ぼす可能性があります。手術前後は喫煙も控えるようにしましょう。



 

インプラント手術が怖い方へ


インプラントの手術が怖いという方の不安にお答えします。
 
 

インプラントに恐怖心がある方へ

インプラント治療は痛いのではないか、怖い、など不安に思う方も多いようです。
まず多くの方が心配される“痛み”ですが、治療する箇所に麻酔を行ないますので手術中に痛みを感じることは全くありません。

また、手術後に痛みが出たりひどく腫れたりするのではという不安を感じる方も多いようですが、基本的には痛みが大きく出ることはありません。
処方します痛み止めの内服で充分に痛みをコントロールすることができます。ただし、部位と範囲によっては術後に腫れる場合があります。
術後5日くらいまでには消退します。また、まれに表皮に内出血斑が出る場合がありますが、10日~2週間までには消退します。総じて患者様が事前に想像されるほどには痛みや腫れはでません。
 
 

怖くなくなる「静脈内鎮静法」

子供の頃の歯科治療で、歯科医院がトラウマになってしまったという方もいらっしゃいます。そういった方は治療中に突然不安を感じて動揺したり、恐怖心を感じやすくなってしまったりする場合も考えられます。

また、患者様の中には、手術に伴う雰囲気が苦手で、手術中に大きく血圧が上がったり呼吸が乱れたりする方もいらっしゃいます。インプラント手術で行なわれるのは局部麻酔ですので意識ははっきりしており、会話も充分聞こえます。
そのため治療中の音や振動がリアルに感じられるために不安を感じやすい方は、パニックになってしまう可能性もあります。そういった方には笑気ガスを用いた笑気鎮静法を行う場合があります。

眠る前のウトウトとした状態でリラックスしているうちに治療が終わりますので、自分は極度に不安を感じやすい方は手術前に担当医に相談するといいでしょう。
 
 

危険性を理解し、不必要に怖がらない

手術という言葉や顎骨に金属を埋め込むなどの言葉に必要以上に恐怖心を持ってしまい、インプラント治療に踏み込めないという方もいらっしゃいます。
手術ですので、もちろんさまざまなリスクファクターは存在します。ですが、歯科医院側でもそのリスクを減らすべくさまざまな対応や対策を行なっています。

自分が抱えている持病がある場合、例えば糖尿病の方は傷が治りにくかったり骨とインプラントがくっつきにくかったりするなどの問題がありますので、事前に歯科医院にてカウンセリングを受けて治療可能かどうか確認してみましょう。
自分が不安に感じることや怖いと思うことを相談し、納得したうえで治療を行なうことが大切です。



 

骨が足りない、少ない場合

 
インプラント治療に骨が足りない、少ない場合はどうするかご紹介します。
 
 

インプラント治療ができない?

人工の歯根を埋め込むことで天然歯と変わらない食生活を送れるインプラントですが、じつはすべての人がインプラント治療を受けられるわけではありません。


心筋梗塞や高血圧、糖尿病などの全身疾患をお持ちの方は担当内科医と相談のうえで決定されますので、絶対にできないというわけではありません。

顎関節症・咬合異常といった口腔疾患をお持ちの方のなかでも、インプラント治療が難しい場合があります。重症度によってはインプラントの前に咬合治療を行なう必要があります。また重度の歯周病の方も難しいとされていますが、治療と本人の口腔衛生意識(毎日のブラッシングなど)により治療を行なうことも可能になります。

以上のように既往症によってインプラント手術が行なえない理由はさまざまですが、それ以外にも「顎の骨が足りない、薄い」などの理由でインプラント治療が難しい場合があります。
 
 

骨が足りない、骨が薄いとは?

「顎の骨が足りない、薄い」とはどういう状態かといえば、もともと骨が薄い場合、また、何らかの原因で歯を抜いてその後に顎骨の回復が不十分である場合などが挙げられます。インプラント治療はインプラント体を骨に直接埋め込むために骨自体の幅と厚さが必要なのです。

今までは骨が足りないなどの理由でインプラント治療が行なえず入れ歯もしくはブリッジで対応するしかない症例もありました。
しかし最近では、さまざまな手法により骨を造成ことが可能になったので、インプラント治療の適応範囲が増えてきています。

 
 

さまざまな骨移植、骨造成

「骨が足りない、薄い」場合の対策として、まずはGBR法が挙げられます。これは骨の足りない部分の主に水平的な骨造成、骨幅の拡大再生を促す技術です。次にソケットリフト法があります。これは上顎臼歯部の骨の高さが足りないときに行なわれる方法です。

そのほかに、ソケットリフト法でも対応ができないくらい上顎の骨が著しく薄い場合には、サイナスリフト法という、インプラント埋入に先駆けて大幅に骨造成をする方法もあります。増骨には自家骨を移植する場合もありますし、合成増骨材を用いる場合もあります。

いろいろな対処方法がありますので、まずは歯科医院にて相談しましょう。
 


 

インプラント治療後のメンテナンス

 
インプラント治療後のメンテナンスについてご紹介します。
 
 

治療が終わってからが本当のスタート

インプラント治療が終わった後において、最も重要なのが毎日の歯磨きです。天然の歯と比較するとインプラントのほうが根元の凹みが大きいため、ブラッシング時に磨きにくいという注意点があります。
磨き残しなどがないよう、歯科衛生士に指導された正しいブラッシング方法で磨くことが重要です。ブラッシングにプラスして歯間ブラシ、デンタルフロスなどを使うのも効果的です
 
インプラント治療後は最低でも年に1~2回は歯科医院でのメンテナンスを受けましょう。もし歯周病の危険性が高まれば、2~5ヶ月ごとの通院が必要になることもあります。


メンテナンスの頻度などについては担当医と相談のうえで決定していくのがいいでしょう。基本的には天然歯と同様のメンテナンス(歯磨き)方法です。正しい歯磨きをしっかり継続できればインプラントは一生使用できます。
 
 

メンテナンスを怠ると細菌感染の恐れアリ

定期的な医院でのチェック・アップ、メンテナンスでは歯肉の炎症の有無、噛み合わせの変化の有無などを調べます。また時にはレントゲン撮影によってインプラント治療を行なった部分の周りの骨の状態を確認します。歯垢(プラーク)や歯石の付着があればこれを取り除きます。

歯にプラーク、汚れが多い場合、歯磨きの仕方や生活習慣の問題がないかをチェックし、歯科医師や歯科衛生士が改善のためのアドバイス、ブラッシング指導などを行ないます。


ブラッシングなどの日々のメンテナンスを怠ると、プラークに含まれる細菌に感染してインプラント周囲炎になってしまうリスクがありますので注意しましょう。
 
 

治療後は何回通えばいい?

インプラント治療後のメンテナンスは、一般的には6ヶ月に1回の頻度で行なうことが多いです。ただし、インプラント部分に限らず口腔内全体の問題として、継続的定期的な医院でのチェック・アップとメンテナンスすることが大切です。

口腔内の歯周病的傾向、喫煙、食生活、ストレスの多い暮らしなどのリスクファクターがある場合は、歯科医師と相談して通院の頻度を決めるのがよいでしょう。



 

インプラント治療のメンテナンスで行なうこと


インプラント治療のメンテナンスで行なうことをご紹介します。
 
 

なぜメンテナンスが必要なのか

インプラント治療後になぜメンテンナンスが大切かといえば、天然の歯と比較してインプラントのほうが根元の凹みが大きく磨きにくいからです。そのために歯垢がたまったり、それによりさまざまな問題を引き起こしてしまったりします。

インプラント治療後に大切なメンテナンスは、毎日の歯磨きです。自分なりの歯磨きではなく、歯科衛生士に指導された正しい方法で磨くことが重要となってきます。もちろん歯間ブラシまたはデンタルフロスなども併用してください。

インプラント治療後は最低でも年1回から2回、専門家によるメンテナンスを受けることが大切です。なお歯周病になる危険性が高いと想定される場合は、2~4か月ごとの通院が必要になる可能性もあります。主治医のアドバイスにきちんと従って定期的にメンテナンスを行ない、さらに本人によるしっかりとした歯磨きが継続すれば、インプラントは一生使用できます。

 
 

メンテナンスをしないとどうなる?

適切なメンテナンスを行なわなかった場合は、インプラント周囲炎になるリスクが高くなります。
インプラント周囲炎が進行することでインプラントを支える顎の骨がダメージを受け、インプラント自体が抜けてしまう恐れもあります。インプラント周囲炎は進行しやすいので注意が必要です。

噛み合わせが変移し、調整されないままで使用していると、インプラントに過度の負担をかけトラブルを招くことも考えられます。インプラントを長く機能させるには、定期的なチェック・アップと適切なメンテナンスが必要になってきます。

 
 

メンテナンスで行なうこと 

歯科医院でのメンテナンスを受ける場合、まず歯や歯肉、粘膜などの状態を確認し炎症や汚れの有無をチェックします。また、状態によってはレントゲン撮影を行ない、インプラントを埋め込んだ周囲の骨の状態を確認します。
状態を確認したのち、歯に付着したプラークと呼ばれる歯垢や歯石などの汚れを落とします。これを行なうことでインプラント周囲炎や歯周病になることを防ぐことができます。

その後、歯磨き方法や生活習慣に問題が発生していないかチェックを行ないます。ブラッシングに問題がある場合は炎症を引き起こす可能性もあるので、医師や歯科衛生士によるアドバイスを受けます。



 

インプラントの治療費用について

 
インプラントの治療費用についてご紹介します。

 

果たして治療費の総額は?

インプラント治療相場は歯科医院や地域ごとに差があります。全国的な平均値は1本あたり30万円から45万円。首都圏や各都市部ではそれより若干値段は上がり35万円から55万円程度が相場といえるでしょう。インプラント1本の費用の内訳としては検査、診断料、インプラント治療における手術代、人工歯の製作費用、その他に術後の検診費用、トータルでいくら掛かるのかを事前に確認する方が良いでしょう。

 

保険は適用されないの?

インプラント治療は国民健康保険が適用されない自由診療です。そのため各歯科医院で料金設定には違いがあるのです。
健康保険は適用されませんがインプラント治療は医療費控除の対象になりますので、税務署に申告を行なえば支払った治療費の一部が還元されることになります。詳しい詳細は治療前に各都道府県の税務署に相談してご確認ください。


 

他の治療より高額?

入れ歯やブリッジの費用は保険により3割負担の場合、5,000円から4万円程度が相場になります。自由診療の場合は、入れ歯やブリッジといえどもかなり高額になる可能性もあります。
ブリッジや入れ歯は安く、インプラントは高いというわけでは決してありません。ポイントとしては保険が適応されるなら安く、保険外診療は入れ歯でも高額になるという点です。入れ歯やブリッジ、インプラントそれぞれの耐用年数を考えたうえでランニングコストを計算し、自分にとってどれがベストかを選択するのがいいでしょう。

 

インプラントのQ&A

 
インプラントについてよくあるQ&Aにお答えします。

 

やっぱり気になる…費用はどのくらい?

インプラントは基本的に健康保険が適用されるいわゆる「保険診療」ではなく「自由診療」になります。そのため保険診療に比べて治療費は高額になります。治療費は歯科医院ごとにさまざまですが、平均的にはインプラント1本あたり約30万円~ほどが相場といえるでしょう。
治療費は使用する材料のメーカーや品質などによって変わってきます。歯科医院によっても料金は異なりますが、費用の内訳などを確認し、トラブルのないように治療がスタートする前にカウンセリングを受けて相談するのがいいでしょう。


 

治療に通う回数や期間は?

個人差はありますが一般的には3ヵ月~1年程度という方が多いようです。通院回数もそれぞれ異なりますが約6~8回程度とお考え下さい。
初診時に口腔内の検査、レントゲンやCT検査等を行ない問題がないと判断されれば2回目でインプラント体を埋入する手術となります。インプラントがあごの骨と結合するのを待ち、3ヵ月以上経過してから次のステップへ進みます。最終的には歯列の型を採る「印象採取」を行い、完成した人工歯をインプラント体に装着し完成となります。


 

インプラントはどのくらい長持ちする?

一般的にインプラントは95%以上の確率で10年は保つといわれています。入れ歯は平均5年、ブリッジは8~9年の寿命とされています。ただしインプラントといえどもブラッシングなどのセルフケアを怠れば歯周組織の感染が起こり、インプラント体周囲の歯槽骨が吸収することになってしまいます。
長持ちのためにも毎日のケアと適切な間隔での定期検診とプロフェッショナルケアを受けるようにしましょう。

 
 
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